ひみつ、ヒャッコ

舞台「ひみつをふやす」 あっという間に終わりました

観に来て下さった方々、どうもありがとうございました

それから一緒に作ってくれた役者の皆さん、スタッフの皆さん、関わってくれた皆さん、

そして、めり子 どうもありがとう

いろいろ反省点・思う事あれど とても楽しかった


今回は初めて、人が人にコラージュをしていく
というようなことを芝居と絡めてやってみた
いつも考えていること
うそだのほんとだの具体だの抽象だの日常だのそうでないだの、
とにかくそういうものをないまぜにしたかったのです


物語が進んで行く中、

役者さんが芝居をしながら私の作った「ひみつ」を登場人物のワンピースに少しずつ付けていく

そして最後には3人が1人を囲んで猛烈な勢いでどんどん付け続ける
3人の気持ちはとても波立っていて
大きな音で掛かる音楽と混ざりながらすごい気迫

さらに、皆であちこち走り回りながら付けるから
留め損ねたコラージュが落ちたり飛んでったり

なんだか毎回とっちらかっていた

毎回違うとっちらかり方をしていてシビれた


そしてその「ひみつ」まみれのワンピースを最後の最後、ジョキジョキ切るのが私の役目でした

ジョキジョキ切って、すとんと落とす

ジョキジョキすとん

なかなかうまくすとん出来ず、地味に苦戦していたんだけど

妙な納得感はいつも胸の中に漂っていて

「あぁ、これかぁー」なんて思いながらジョキっていた

舞台は生き物、役者も生き物、あぁなんだかもう全部いろいろ生きているのだなぁ、とか

少し前に読んだ「三月のライオン」の名シーンがフラッシュバックしたり、とか


…果たしてうまく、ないまぜになったのか
その辺は正直まだよくわからない
でも、今まで一度も使ったことのない部分の筋肉を動かしてみたような そんな感覚ははっきり
やってみてわかることは想像以上にいろいろある、ので

とりあえず身体に穴を空けて

牛歩戦術は続きます



そんなことを考えてた矢先、本屋でコラージュの本を見つけて立ち読み、落ち込む

くだらないのは重々承知

でも、あまりのもどかしさにうっかり落ち込む

あまりの遠さに、近さに、しんしんと落ち込む

だめだなぁ、こんなにぐにゃぐにゃでは


 

「ひみつ」のうちのいくつか
これらをワンピースにくっつけた
くりかえす度に、穴やしわが出来ていきました