べったり

夏って、いろんなものがむきだしだ
道では潰れた虫やら小さな生き物の死骸をよく見かけるようになって
それらはみんな赤黒い内臓が飛び出している
何よりも生を感じる死だな
落ちている枯れ葉やゴミなんかも生き物に見えるし
道ですれ違う子ども達も、他の季節より色が濃いみたい


この前の日曜日は骨董市に行った後、銀座で美術を観た
美術に触れると、ふとんにヌクヌクとくるまりぱなしの私の根性が叩き直される



去年ドイツへ行ってから早いものでちょうど一年が経つ
すべてがこっくりべったりと濃密だった 忘られない


下のはドイツへ持って行く為に作ったもの(今はmiss HECKERの壁に引っ付いているはず)
本当は縦向きの作品なのだけど、私のスキルのなさにより写真を縦にして載せることが出来なかった…
首をかしげるか、もしくは元々こういうものだと思って見て下さい
天地なんてきっと、あるようでないようなものだ