2010-02-06 やわやわやわず 子は あたたかい布団にくるまれてマークシティの廊下をつるつる進む マークシティにいる全ての子は あったかい繊維にくるまれてつるつる進んでる 顔だけまるく出している * 大人になれば 好きなものは身体がよく知っている 年々身体が知ってゆく その嗅ぎ分けのスピードはどんどん早くなって 例えば本だったら、もう最初の一文で そういう身体になってしまったことが うれしくもあり かなしくもある * 子たちをくるむ繊維を剥がすと やわやわやわな皮膚の上にはいろんな出来事がふりつもる